タイのビジネスでよく聞く言葉「グレンヂャイ」
今日は、タイ人の気質をよく表す言葉、「グレンヂャイ」についてお伝えします!
ビジネス・パーソン向けのちょっぴりお硬い話です。笑
遠慮する
グレンヂャイ(เกรงใจ [kreeŋ jai])
- 「気遣う、遠慮する」のグレン(เกรง [kreeŋ])
- 「心」を意味するヂャイ(ใจ [jai])
このグレンヂャイ、日本人が思う「遠慮」とはちょっと違います。
また、この言葉はタイ人の気質を表すものとしてよく挙げられますので、今日はそんな「グレンヂャイ」を読み解いてみたいと思います。
日本人にとって「遠慮」とは、『他人に対して控えめにすること』や『他人が差し控えること』に対して使うことが多いかと思います。
例えば、「せっかくですが遠慮しておきます。」とか、「ここでの喫煙はご遠慮ください」という使い方をしますよね。
タイ語には、この意味に加えて、日本人とは違う「グレンヂャイ」の使い方があります。
それは、『動作を伴わない遠慮や尊敬の気持ちを示すこと』です。日本語にすると「気を使う」「慎む」が近いかと思います。
例えば、
●上司として仕事上の指示を出した際に、質問はないと言っていたのに後から聞かれる→理由を尋ねると、「あのときはグレンヂャイで聞けませんでした」と返ってくる
●約束の時間に現れなかった→理由を尋ねると、「遅れて会いに行くのはグレンヂャイなので行かなかった」と返ってくる
などです。